1年を振り返って
Mallow立ち上げの2021年2月22日からもうすぐ1年が経ちます。
少し振り返りをしようかと。
なにか、地域で活動したい!
1年前、そう思っていました。
そんな中、私は7年前と5年前に出逢った妊婦さんのことがずっと忘れられずにいました。
出産予定日を過ぎての入院中の死産でした。
赤ちゃんが亡くなっても陣痛に耐えてお産をする彼女の姿が何年経っても忘れられませんでした。そして2年後に戻ってきてくれた時に話した内容も。
少し前に自宅に届いていた御殿場市の広報の「市民協働型まちづくり事業」というページを思い出し、そういえば・・・と詳細を見てみたのが申請の1週間ほど前でした。
市民と行政が繋がり、まちづくりをする。
分野は多種多様で特に問われない感じ。
とりあえず、その事業をしている市民協働課に行き、担当の方とお話をしてきた。
やってみようと思い、その日に申請書を作成。
翌日あたりに市民と直接関わる保健センターの保健師さんと話をすることに。
今思えば、直前すぎて本当に申し訳なかったと思います。
でも、その時がタイミングでした💦😅
「流産」「死産」「中絶」という言葉
おそらくあまり日常で聞きなれない言葉だと思います。
その分野を協働していくことは、保健センターの方々にとっても初めてのことで、戸惑いや疑問、不安があったかと思います。しかも、コロナ渦のとても忙しい時!
しかし、協働してくださることになり、そそくさと締め切りぎりぎりに申請書を提出し、私たちの活動がスタートしました。そして、後援にはとっさに結成された御殿場助産師会も。
受け入れて下さり、感謝しています。
初めは、御殿場市で唯一の産婦人科の看護師さんと助産師さんが仲間として活動してくれる予定でしたが、本業が忙しく難しいと言われ、一人になりました。
そんな時に、今のメンバーの一人であるゆかちゃんに出逢いました✨
Instagramのトップページに「グリーフケア」と書かれていたのをたまたま発見。しかも、助産師。連絡したら近くの地域に住んでいて👏
話すと、同じ想いをもっていて。一緒に活動してくれることになりました☺
一人は一瞬だった✨
一方、地域での活動と共に国際協力にもまだまだ興味があった私は、春から長崎大学の熱帯医学研究所に入所。3か月の短期研修。その間はリモートで、よく2人で会議。3時間とかザラにあったよね😅
私たちにできることは何か、そんな想いで活動をしていくかの軸、コンセプト、Mallowのイメージカラーなどなど色々話した。いや、これ申請書提出する時点で考えておく内容だったと思うのだけど、そんな余裕というか頭なかった(笑)でも、その時間が大切で、今もその想いに共感してくれる人がMallowのメンバーとして参加してくれているし、仲間が少しずつ増えている✨
その頃、元同じ職場で働いていたちえちゃんにも連絡をしたら、ぜひ!活動したい!と即答してくれて、メンバーが3人に☺
夏に長崎から帰ってきて、そこから保健センターの方々と私たちメンバーでの活動が本格的にスタートしました☺
具体的にどのような協働をしていくか
周産期のグリーフケアとは?
流産や死産、中絶経験者ってそんないる?
ケアって地域で必要なの?
ケアの必要性はわかったけど、どんな関わりができるのか?
何回も話を重ね、保健師さん対象で医療機関の現状と地域にもどった後の状態の勉強会を開催したり。色々と共に活動してくださりました。
働く環境が違うので、すぐに分かり合えないのは当たり前。
初めは、なんか大丈夫だろうか。と落ち込むこともありましたが、話を重ねるうちに打ち解けられたような気がします☺(一方的でしょうか?😅笑)
そして、中絶が多いことは知られているかもしれませんが、流産や死産がこんなにも多いということは知られていない。周りにも経験している人が沢山いる。でも、話すことが禁じられているような世の中。そのことで、そんなに対象者はいないんじゃないか、やって意味があるのか等の意見も。
知らないって怖いな、と思いました。
みんなが否定的でなく、生きることの裏には死があり、それを身近に感じて考えられる社会になったらと思います。
また、1年間の活動実績のご報告は次回の投稿で掲載させていただきますが、この1年で色々な気持ちになったこと、私は一人では何もできないし、突発的に後先考えずに動く癖があったり、感情的になって嬉しくなったり悲しくなったりすることも多々あるけど・・・周りのみんながそういう時には支えてくれているので、こうやって1年を乗り越えられたなと思います。
見切り発車で始まった活動だけど、良いメンバーに出逢えて、大切な守りたいと思う人たちと関わることができている今に感謝したい。
ぽる塾のように、自分の気持ちを1番に参加不参加は自由に。
自分たちの立場でできることを考えながら、様々な領域の方と関わることで「グリーフケア」を学んでいきたい。これからも細く長く、そしてその線が何本も蜘蛛の巣のように広がるような団体「Mallow」でいたいと思います。
今後もよろしくお願いします。
Mallow代表 永井 綾
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